ウォーターハンマー現象について

ウォーターハンマーとは、水栓の急閉止で配管内の水が瞬間的に止められることによって一気に水圧が上がり、その結果の衝撃音や振動現象のことをいいます。
水道栓のハンドルを回転するタイプは急閉止がむずかしいので起こりませんが、ハンドルレバー式や全自動洗濯機でこの現象が発生する場合があります。ゆっくりと止水すれば起こりません。
そこで実際に水圧計で水圧を測ると同時に水圧計の針の動きを観察しました。

蛇口急閉止による水圧計の針の動き
テスト環境
浴室内の混合栓に全自動洗濯機用の給水ホースを接続して、その先に下記の条件で測定しました。
1.一時止水式のシャワーヘッドを接続
2.軟水器を接続してその先に一時止水式のシャワーヘッドを接続
3.2の条件に軟水器の前に減圧弁(0.3Mpa)を設置
4.3の条件に水撃防止器(サンエイ T197-13X200)を設置動画の表示は、回線状況によっては正常に表示されない場合があります。
1.一時止水式のシャワーヘッドを接続
軟水器を接続せずに一時止水式のシャワーヘッドだけで水圧計の動きを観察しました。
一時止水式のシャワーヘッドが全自動洗濯機と考えてください。このテストの中では、もっとも針が瞬時に振れます。
一時止水式のシャワーヘッド水圧
2.軟水器を接続してその先に一時止水式のシャワーヘッドを接続
上記のシャワーヘッドの手前に軟水器を接続して水圧計の動きを観察しました。
1のテストと比べて、最低水圧と最高水圧に開きがあります。針の動きは前記のテストよりゆっくりです。
これはシャワーヘッドで水を瞬間的に止めても軟水器の圧力が水圧に比べて低いため、軟水器が同じ圧力になるまで水が止まらないからです。このことは軟水器自身がゆっくりと水栓を閉めているのと同じ状態です。 ということはウォーターハンマーが起こりにくいと考えられます。
軟水器を接続してその先に一時止水式のシャワーヘッドを接続
3.2の条件に軟水器の前に減圧弁を設置
上記の条件に軟水器の手前に減圧弁を接続して水圧計の動きを観察しました。
2のテストと同じような傾向ですが、最高水圧付近の針の動きが2に比べて少し激しいように感じます。この位置に減圧弁を設置してもあまり関係ないように思います。減圧弁を設置する位置はもっと手前、できれば水道メーター直後がもっとも効果的です。
減圧弁の設置は軟水器を保護することにあります。
軟水器の前に減圧弁を設置
4.3の条件に水撃防止器を設置
上記の条件に減圧弁の手前に水撃防止器を接続して水圧計の動きを観察しました。
最低水圧と最高水圧の開きが、テスト2,3に比べて少なく、テスト1とよく似ています。水撃防止器が水の流れを抑えているものと思われます。
水撃防止器を設置
※1上記テストは当店FRPタイプの軟水器を使用してテストを行った結果であり、他の軟水器についても同様の結果を保証するものではありません。
※2水圧計では針の動きが鈍く瞬時の圧力変動の計測には不向きですが、簡易的な参考にしてください。機会があれば時系列の記録型で再度計測したいと思います。
※3ウォーターハンマー現象は、共鳴や建築構造により、上記対策を実施しても改善されないことがあります。
全自動洗濯機に軟水器を接続するとウォーターハンマー現象を助長するので最悪の場合配管を破損すると述べているサイトがあります。いたずらに恐怖心をあおっていかがなものかと思いますが、上記テストからそのようなことはないと確認できます。
また、全自動洗濯機に接続しないでくださいと言っているメーカー様のものは、ウォーターハンマー現象よりも軟水器自身に水圧が掛かる為、軟水器の保証ができかねないからです。当店で販売している全自動洗濯機用は水圧に耐える仕様ですのでご安心ください。